~ 子供の保険 ~ 学資保険用語(2)
子供のための「学資保険」に加入するにあたり、保険についてある程度は勉強しておくと良いと思います。
保険用語は色々とありますが、「返戻率」という言葉はご存じでしょうか?
返戻率とは、支払った保険料に対して、祝い金や満期金などを含めた、受け取ることができる総額の割合です。
受け取ることができるお金の総額÷支払う保険料の総額で計算されます。
返戻率が100%をきっている場合、その学資保険は元本割れであるということになります。保障内容が充実していたり、育英年金が付いていたりする場合、返戻率は低いものになっていることが多いです。
貯蓄型学資保険は、返戻率は100%を超えていることになりますが、貯蓄型の中でも、返戻率は様々です。貯蓄に重点をおいて、学資保険を選びたい時は、返戻率が1つのポイントになりますね。
貯蓄性を考えた時に、もう1つ、ポイントになるものに、「配当金」というものがあります。配当金とは、保険会社に余剰の利益が出た場合に、祝い金や満期金とは別に、保険会社から支払われるお金です。
余剰の利益って何?と思われると思いますが、保険料は、予定死亡率、予定利率、予定事業費率という3つの予定率から計算されています。
ですが、実際の死亡者数や利回り、事業費は予定と異なることがあり、毎年の決算で余剰金が発生することがあるのです。
この余剰金は、契約者から余分に預かっているお金、ということになるので、定期的に保険会社から契約者に返されるお金が配当金なのです。
配当金がない無配当保険、予定利率と実際の利回りの差によって余剰が生じた場合にだけ配当が分配される利差配当付保険、3つの予定率をトータルして余剰が生じた場合に配当が分配される有配当保険があり、保険会社によって、その金額も異なります。
返戻率が低くても、配当金で貯蓄性を高くしている保険もありますので、しっかりチェックしておく必要がありますよ。
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「子供保険」とは、いったいどういうものなのでしょうか?
一般的には次の二つを組み合わせたものと考えられています。
教育費のための「学資保険」と、結婚資金のための「結資保険」です。
ただ具体的な内容は保険会社各社によって異なります。
保険の名称や種類だけは判断できない場合もあるので、内容をよく確認する必要があります。
「学資保険」というのは、子供の教育費のための貯蓄に使われます。
「結資保険」は結婚準備のための貯蓄を目的としています。
加入できる時期は、出生前~5・6歳まで、というのが多いようです。
教育費は親にとって悩みのたねです。
はたしてどれくらい必要になるのか・・・・。
多くの家庭では子供が高校・大学に進学する頃に、収入より支出が上回ってしまうパターンになっているようです。
そうなってからあわてててもどうにもなりませんね。
そのために子供が小さいうちから計画的に貯蓄を・・・・というのが子供保険なのです。
ひとことで「学資保険」といっても内容はさまざまです。
子供が進学する各年齢(12・15・18歳)に祝い金が下りるタイプ。
18・20歳に達すると満期受料金が受け取れるタイプ・・・などなど。
ご自分の家庭のパターンを考慮して判断し、選ぶ必要がありますね。
また特約もいろいろなものがあります。
契約者に万一のことがあり保険料支払が不可能になった場合は、払込が免除される特約。
入院、手術に備える医療特約。
子供が亡くなった場合は死亡給付金が受け取れる特約・・・など。
子供保険は「貯蓄」と「保障」、両者を備えたタイプの保険といえるでしょう。
そして、特に貯蓄に重点をおいているタイプや、逆に保障に重点をおいているタイプなどの違いもあります。
よく考えて内容を理解し、ご自身の家庭にあった子供保険を選んでくださいね。
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