~ 防塵マスクについての関連記事 ~ ダイオキシン
ダイオキシンには毒性があり、粉じんが起こる作業では防塵マスクを必要とします。
ダイオキシンという名称についてはニュースなどで度々報道されることがあるので、ご存じと思います。
具体的にはどのように発生し、どのような危険性があるのでしょう。
ダイオキシンは一般廃棄物や産業廃棄物などゴミの焼却による燃焼工程、金属精錬の燃焼工程、紙などの塩素漂白工程など、様々な場所で発生します。
森林火災や噴火など自然災害でも発生します。
意図的に作られるものではありませんが、炭素・酸素・水素・塩素が熱せられることによってできてしまうのです。
ダイオキシンには様々な種類がありますが、一番毒性の強いものはフグ毒や赤痢菌毒よりも毒性が強いのです。
人工物質としては最も毒性が強いのがダイオキシンです。
このため、防塵マスクや整った施設が必要とされるのです。
ダイオキシンは、廃棄物の焼却炉などから主に発生して、大気中に出ていきます。
大気中の粒子などについたダイオキシンが、土壌に落ちたり、川に落ちたりして土壌や水を汚染します。
そしてプランクトンや魚に食物連鎖を通して取り込まれ生物に蓄積されていく、と考えられています。
日本では、ダイオキシンの約9割が一般廃棄物や産業廃棄物の焼却により排出されていると言われています。
そのため、平成9年12月から大気汚染防止法や廃棄物処理法により、焼却施設などから出るダイオキシンの対策を始めました。
ダイオキシンは不完全燃焼によって発生しやすいので、ゴミ焼却には、高温での焼却や排ガスの適正な処理のできる設備の整った焼却施設での処理が望ましいと考えられます。
ダイオキシンを減らすには、焼却を減らすためのゴミ減量がまず必要です。
そのためには、ひとりひとりが環境を考えてゴミを減らすよう心がけなければなりません。
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「大気汚染防止法」というのがあります。
そこで「粉じん」と称されているものは、具体的には”物の破砕や選別、たい積により発生したり、飛散する物質”のことを指します。
「粉じん」には、「特定粉じん」と「一般粉じん」があります。
「特定粉じん」は石綿(アスベスト)その他の、人の健康に被害を生ずるおそれがある物質のことです(現在は石綿を規定)。
「一般粉じん」は上記以外の粉じんのことを指します。
「特定粉じん」や「一般粉じん」を発生させてしまう施設を作る場合にはさまざまな条件が伴います。
「大気汚染防止法」によって届出、法律に決められた基準遵守、立ち入り検査など、厳しい規制がもうけられているのです。
また、「労働安全法」の問題もあります。
「労働安全法」では、仕事に伴う危険を防止する責任について定められています。
ガス、粉じん、音、振動、排気や廃液などで労働者の健康が損なわないよう、防止措置をとる義務があるのです。
また「じん肺法」では、粉じん作業に従事する労働者に対して、事業者は定期的な「健康診断」を行うことを義務付けています。
「じん肺」とは、粉じんの吸入によって肺に生じた疾病のことを指します。
ここまで読んでおわかりのように「粉じん」は労働者の健康を害するものと認識され、様々な法律で規制されています。
「粉じん作業」とは、土砂や岩石の積み下ろし、また掘削、坑内での作業、金属の溶接などのことです。
溶接作業で溶接棒が熱でとけて細かい粒子となって空気中に舞うものは粉じんとは認識されません。
そのためにも事業者はまず、労働者が粉じんを吸入してしまわないような対策を考える必要があります。
あらゆる環境改善を試みる義務があります。
散水、排気装置、除じん装置などを用いて、粉じんを少なくするなどです。
そして、そこまでしても十分とは言えない場合、防塵マスクを着用することがとても重要です。
防塵マスクは正しく装着しましょう。
それが、体を守ることにつながります。
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