~ 防塵マスクについての関連記事 ~ 粉じんの危険性
「粉じん」は吸い込むと、「じん肺」などの健康被害を起こす危険性があります。
ですので「防塵マスク」などを利用して粉じんから身を守る必要があります。
この他に粉じんにはどのような危険性があるのでしょうか。
粉じんはある一定濃度になると、火花などに引火し爆発する危険性があります。
これを粉じん爆発といい、非常に細かい粉じんが空中に広がり酸素の供給もあるため、浮遊している紛じんへの連鎖的な引火になり大きな爆発となってしまうのです。
炭鉱での炭塵爆発がこれの代表的なものです。
石炭だけでなく、小麦粉など食品や薬、金属の粉もまた粉じん爆発を起こす危険性があります。
サイロや工場の爆発も実際に起こっています。
可燃性の高い粉じんは、火気がなくても空気や酸素と接触した状況で加熱が進むと発火、爆発する危険性を持っているのです。
粉じん爆発の発火源は、ベルトコンベアなどの摩擦熱、電気設備のスパーク、静電気、工場内やサイロの自然発火などです。
粉じん爆発の防止には、粉じんの除去や普段の清掃、設備や適正な管理が必要です。
粉じんには吸入による喘息やアレルギーなどの危険性もあります。
企業は、粉じんの発生する職場で集塵装置や防塵マスクもなく作業させたり、粉じんの吸入の危険性を知らさないままに作業させてはいけません。
作業する人を様々な危険にさらすことのないよう粉じん対策をしっかりと取り、安全と健康を守らねばなりません。
また、安全対策として講習会などを行い、情報を広く伝える方策も必要です。
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「大気汚染防止法」というのがあります。
そこで「粉じん」と称されているものは、具体的には”物の破砕や選別、たい積により発生したり、飛散する物質”のことを指します。
「粉じん」には、「特定粉じん」と「一般粉じん」があります。
「特定粉じん」は石綿(アスベスト)その他の、人の健康に被害を生ずるおそれがある物質のことです(現在は石綿を規定)。
「一般粉じん」は上記以外の粉じんのことを指します。
「特定粉じん」や「一般粉じん」を発生させてしまう施設を作る場合にはさまざまな条件が伴います。
「大気汚染防止法」によって届出、法律に決められた基準遵守、立ち入り検査など、厳しい規制がもうけられているのです。
また、「労働安全法」の問題もあります。
「労働安全法」では、仕事に伴う危険を防止する責任について定められています。
ガス、粉じん、音、振動、排気や廃液などで労働者の健康が損なわないよう、防止措置をとる義務があるのです。
また「じん肺法」では、粉じん作業に従事する労働者に対して、事業者は定期的な「健康診断」を行うことを義務付けています。
「じん肺」とは、粉じんの吸入によって肺に生じた疾病のことを指します。
ここまで読んでおわかりのように「粉じん」は労働者の健康を害するものと認識され、様々な法律で規制されています。
「粉じん作業」とは、土砂や岩石の積み下ろし、また掘削、坑内での作業、金属の溶接などのことです。
溶接作業で溶接棒が熱でとけて細かい粒子となって空気中に舞うものは粉じんとは認識されません。
そのためにも事業者はまず、労働者が粉じんを吸入してしまわないような対策を考える必要があります。
あらゆる環境改善を試みる義務があります。
散水、排気装置、除じん装置などを用いて、粉じんを少なくするなどです。
そして、そこまでしても十分とは言えない場合、防塵マスクを着用することがとても重要です。
防塵マスクは正しく装着しましょう。
それが、体を守ることにつながります。
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