~ 防塵マスクについての関連記事 ~ 防塵マスクと電動ファン付きマスクの違い
トンネル建設の工事などでは、高濃度の粉じんが発生します。
ですから換気装置を用い、粉じんを取り除かねばなりません。
それと同時に作業する人は、呼吸器保護具の着用がかかせません。
トンネル内の作業では、防塵マスクよりも性能の高い電動ファン付きマスクの着用が義務付けられています。
電動ファン付きマスクは防塵マスクの値段の数倍する高価なものですが、防護性が高く、作業する人を守る大切な保護具なのです。
電動ファン付きマスクは、ファンが空気をマスク内に送り込むので、粉じんの集塵力の高いフィルターを用いても息苦しくありません。
センサーを用い、マスクの着用者が息を吸う時・吐く時にあわせてファンを調節する機能がついているものもあります。
また、マスク内の圧力を外よりも大きくする機能があるため、もし顔とマスクの間に隙間ができても、マスク内の気圧が高いので粉じんがマスク内に入る可能性を低くすることができます。
高濃度の粉じんから身を守るため、より高機能になっているのです。
電動ファン付きマスクはトンネル工事だけではなく、アスベストの処理や溶接の現場でも使われています。
電気の放電現象を利用して金属を溶接するアーク溶接では防塵マスクの着用が義務付けられていますが、ここでも確実で快適な呼吸器保護具として電動ファン付きマスクは注目されています。
高機能であっても、防塵マスク同様着用方法を守ることが、より安全と健康を守ることにつながります。
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「大気汚染防止法」というのがあります。
そこで「粉じん」と称されているものは、具体的には”物の破砕や選別、たい積により発生したり、飛散する物質”のことを指します。
「粉じん」には、「特定粉じん」と「一般粉じん」があります。
「特定粉じん」は石綿(アスベスト)その他の、人の健康に被害を生ずるおそれがある物質のことです(現在は石綿を規定)。
「一般粉じん」は上記以外の粉じんのことを指します。
「特定粉じん」や「一般粉じん」を発生させてしまう施設を作る場合にはさまざまな条件が伴います。
「大気汚染防止法」によって届出、法律に決められた基準遵守、立ち入り検査など、厳しい規制がもうけられているのです。
また、「労働安全法」の問題もあります。
「労働安全法」では、仕事に伴う危険を防止する責任について定められています。
ガス、粉じん、音、振動、排気や廃液などで労働者の健康が損なわないよう、防止措置をとる義務があるのです。
また「じん肺法」では、粉じん作業に従事する労働者に対して、事業者は定期的な「健康診断」を行うことを義務付けています。
「じん肺」とは、粉じんの吸入によって肺に生じた疾病のことを指します。
ここまで読んでおわかりのように「粉じん」は労働者の健康を害するものと認識され、様々な法律で規制されています。
「粉じん作業」とは、土砂や岩石の積み下ろし、また掘削、坑内での作業、金属の溶接などのことです。
溶接作業で溶接棒が熱でとけて細かい粒子となって空気中に舞うものは粉じんとは認識されません。
そのためにも事業者はまず、労働者が粉じんを吸入してしまわないような対策を考える必要があります。
あらゆる環境改善を試みる義務があります。
散水、排気装置、除じん装置などを用いて、粉じんを少なくするなどです。
そして、そこまでしても十分とは言えない場合、防塵マスクを着用することがとても重要です。
防塵マスクは正しく装着しましょう。
それが、体を守ることにつながります。
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