~ 防塵マスクについての関連記事 ~ 黄砂と防塵マスク
「黄砂」とは、中国のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠などの乾燥・半乾燥地域から風で数千メートルの高さにまで巻き上がった土壌や鉱物粒子のことを言います。
偏西風に乗って飛来し、大気中に浮遊・降下します。
大気中に舞い上げられた黄砂は、発生地域周辺の農業や生活環境に重大な被害を与えるだけでなく、黄砂の粒子を核とした雲の発生や降水を通し、地球全体の気候に影響を及ぼしています。
黄砂現象は従来、自然現象として理解されていました。
しかし、近年では黄砂の飛来頻度と被害が大きくなっています。
黄砂は単なる自然現象から、森林の減少、急速に広がっている放牧や農地転換による土地の劣化、砂漠化など人為的な環境問題としての認識が高まっています。
黄砂粒子には、鉱物だけでなく、大気汚染物質を含んでいる可能性も示唆されています。
黄砂は一年中日本に飛来していますが、2月から増加し、4月にそのピークとなります。
上空約2~7kmを風に乗って、発生から2~5日で日本にまで届きます。
黄砂の問題は北東アジアの共通した問題で、砂じん嵐での窒息、施設などの埋没、農作物への被害、呼吸器疾患、航空機の欠航、交通マヒなどを引き起こしています。
砂じんを防ぐための防塵マスクやサングラスなどの重装備の姿が報道もされています。
日本では春は花粉症や黄砂の飛来のため、この時期、対策グッズがよく売れます。
花粉と黄砂から喉を守るためには、空気清浄機や防塵マスク、保護メガネなどが必需品の時代になってきたと言えるのかもしれません。
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「大気汚染防止法」というのがあります。
そこで「粉じん」と称されているものは、具体的には”物の破砕や選別、たい積により発生したり、飛散する物質”のことを指します。
「粉じん」には、「特定粉じん」と「一般粉じん」があります。
「特定粉じん」は石綿(アスベスト)その他の、人の健康に被害を生ずるおそれがある物質のことです(現在は石綿を規定)。
「一般粉じん」は上記以外の粉じんのことを指します。
「特定粉じん」や「一般粉じん」を発生させてしまう施設を作る場合にはさまざまな条件が伴います。
「大気汚染防止法」によって届出、法律に決められた基準遵守、立ち入り検査など、厳しい規制がもうけられているのです。
また、「労働安全法」の問題もあります。
「労働安全法」では、仕事に伴う危険を防止する責任について定められています。
ガス、粉じん、音、振動、排気や廃液などで労働者の健康が損なわないよう、防止措置をとる義務があるのです。
また「じん肺法」では、粉じん作業に従事する労働者に対して、事業者は定期的な「健康診断」を行うことを義務付けています。
「じん肺」とは、粉じんの吸入によって肺に生じた疾病のことを指します。
ここまで読んでおわかりのように「粉じん」は労働者の健康を害するものと認識され、様々な法律で規制されています。
「粉じん作業」とは、土砂や岩石の積み下ろし、また掘削、坑内での作業、金属の溶接などのことです。
溶接作業で溶接棒が熱でとけて細かい粒子となって空気中に舞うものは粉じんとは認識されません。
そのためにも事業者はまず、労働者が粉じんを吸入してしまわないような対策を考える必要があります。
あらゆる環境改善を試みる義務があります。
散水、排気装置、除じん装置などを用いて、粉じんを少なくするなどです。
そして、そこまでしても十分とは言えない場合、防塵マスクを着用することがとても重要です。
防塵マスクは正しく装着しましょう。
それが、体を守ることにつながります。
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