~ 防塵マスクについての関連記事 ~ じん肺について
「粉じん」は通常は鼻腔や気管支などに付着し、痰となって外に出されます。
しかし、粉じんが小さいほど肺の奥深くに入り込みやすく、それが沈着してしまいます。
粉じんを長期間吸い続けると肺の中が繊維状の組織で固くなり、肺の機能が落ちて呼吸が困難になってしまいます。
これが、じん肺と呼ばれます。
じん肺になると肺の病気にかかりやすくなり、合併症も引き起こしやすくなります。
じん肺は粉じんを吸わなくなっても進行する恐ろしい病気です。
じん肺は現代の医学では治す手立てがありません。
この為、粉じんの吸入予防が一番のじん肺防止の手立てなのです。
鉱山や炭鉱で問題となったじん肺は、現在様々な職場で発生しています。
水に溶けない、もしくは溶けにくい粉じんはすべてじん肺の原因となるのです。
トンネル工事にたずさわった人、歯科技工士にもじん肺は起こっています。
じん肺の防止には、職場での粉じんを極力減少させる、粉じんをできるだけ吸入しないための防塵マスク等の着用、じん肺の健康診断、じん肺予防のための教育、これらの対策実施のための管理体制の整備、が基本の対策となります。
また、じん肺法では24の粉じん作業が定義されていますが、粉じんが発生するのはこの作業だけではありません。
粉じんの発生する場では、粉じんを減少させるための機器を配備したり、防塵マスクを着用し、将来じん肺ならないよう防がねばなりません。
そのためにも、粉じんを吸入する危険性について多くの人が知る必要があるのです。
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「大気汚染防止法」というのがあります。
そこで「粉じん」と称されているものは、具体的には”物の破砕や選別、たい積により発生したり、飛散する物質”のことを指します。
「粉じん」には、「特定粉じん」と「一般粉じん」があります。
「特定粉じん」は石綿(アスベスト)その他の、人の健康に被害を生ずるおそれがある物質のことです(現在は石綿を規定)。
「一般粉じん」は上記以外の粉じんのことを指します。
「特定粉じん」や「一般粉じん」を発生させてしまう施設を作る場合にはさまざまな条件が伴います。
「大気汚染防止法」によって届出、法律に決められた基準遵守、立ち入り検査など、厳しい規制がもうけられているのです。
また、「労働安全法」の問題もあります。
「労働安全法」では、仕事に伴う危険を防止する責任について定められています。
ガス、粉じん、音、振動、排気や廃液などで労働者の健康が損なわないよう、防止措置をとる義務があるのです。
また「じん肺法」では、粉じん作業に従事する労働者に対して、事業者は定期的な「健康診断」を行うことを義務付けています。
「じん肺」とは、粉じんの吸入によって肺に生じた疾病のことを指します。
ここまで読んでおわかりのように「粉じん」は労働者の健康を害するものと認識され、様々な法律で規制されています。
「粉じん作業」とは、土砂や岩石の積み下ろし、また掘削、坑内での作業、金属の溶接などのことです。
溶接作業で溶接棒が熱でとけて細かい粒子となって空気中に舞うものは粉じんとは認識されません。
そのためにも事業者はまず、労働者が粉じんを吸入してしまわないような対策を考える必要があります。
あらゆる環境改善を試みる義務があります。
散水、排気装置、除じん装置などを用いて、粉じんを少なくするなどです。
そして、そこまでしても十分とは言えない場合、防塵マスクを着用することがとても重要です。
防塵マスクは正しく装着しましょう。
それが、体を守ることにつながります。
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